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2021.03.08

WING

UAL328便エンジン火災、ブレード内面に疲労破壊源

NTSB、一次亀裂発生源特定など解析作業急ぐ
 
 米国家運輸安全委員会(NTSB)は3月5日(米国ワシントン現地時間)、去る2月20日にユナイテッド航空(UAL)328便で発生したエンジントラブルに関するこれまでの調査結果をアップデートした。それによると、疲労破壊の兆候がみられたブレードをプラット&ホイットニーの冶金研究所に送ってNTSBが率いるチームが検査したところ、走査電子顕微鏡検査の予備的な所見では、中空構造ブレード内の内面に、疲労破壊を引き起こす複数の発生源があることを確認したことを明らかにした。
 また、亀裂表面の特徴をさらに解明する調査が一次亀裂発生源の特定や擦痕数を含め、現在進行中なほか、蛍光浸透探傷検査で確認された二次的な亀裂の特性をさらに評価するための追加作業も進行中だという。加えてNTSB冶金グループが、破面近傍のブレードの化学組成と微細構造の解析を実施することも計画しているという。
 NTSBはあくまで調査中であって更新情報は暫定的なものだと前置きしながら、・・・・・・・・・・。

※写真=NTSBはUAL328便のエンジントラブル調査に関する情報をアップデートした(提供:NTSB)