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2021.02.22

ウイングトラベル

★日本人のパスポート保有率、21.8%まで下落

 「旅券統計」、一般旅券発行数は71.7%減

 外務省がまとめた2020年(1〜12月)の「旅券統計」によると、国内での一般旅券発行数は前年比71.7%減の123万4928冊となり、6年ぶりに大幅な減少に転じた。新型コロナウイルスの世界的流行に伴う出入国規制強化の影響で、2020年の日本人出国者数は前年比84.2%減の317万4200人と大幅に減少したことなどから、旅券(パスポート)の発行数も大幅な減少に転じた。これにより、2020年12月末時点の国内在住日本人の有効旅券数は、前年比8.7%減の2693万65冊となり、本紙集計によると、パスポート保有率は2.0ポイント減の21.8%まで大幅に下落した。ほぼ4人に1人から、ほぼ5人に1人の割合までパスポート保有率が下がった格好となった。

 

 男女別発行数、女性72.6%減、男性70.7%減
 若年層ほどマイナス幅大きく、渡航機会減少で

※表=2020年の年代別・性別の一般旅券発行数

 

 月別、2月以降に減少幅拡大、4月から8割以上減
 実数では12月の発行数最少、コロナ第三波影響

※表=2020年の性別・月別の一般旅券発行数

 

 全都道府県で一般旅券発行数が減少
 有効旅券数、東北・山陰・四国など13県で1割減
 東京都のパスポート保有率35.2%、3ポイント減
 東北3県は保有率10%未満、改善傾向に水を差す

※表=都道府県別の一般旅券発行数、有効旅券数、パスポート保有率