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2021.01.18

ウイングトラベル

★2020年の日本人出国者数、84.2%減の317万4200人

 過去最大の落ち込み、43年前のレベルまで後退

 2020年1月〜12月までの年間の日本人出国者数は、前年比84.2%減の317万4200人にとどまったことがわかった。日本人出国者数は、2019年に初めて2000万人を突破して過去最高を記録していたが、2020年は一転、1969年の海外渡航自由化以来で過去最大の落ち込みとなり、43年前の1977年レベル(315万1431人)まで後退する結果となった。また、日本人出国者数は1990年に1000万人を突破して以来、様々な困難に直面しながらも1000万人の大台を下回ったことはこれまで一度もなかった。新型コロナウイルスの世界的蔓延と世界的な出入国規制などにより、世界中のどこにも行けなくなったことによる壊滅的な打撃の大きさを改めて示した格好となった。
 法務省の速報値によると、12月単月の日本人出国者数は前年同月比98.1%減の3万3009人だった。昨年8月以降、5カ月連続で3万人台にとどまっており、ビジネス渡航から段階的に出入国制限が緩和されたものの、日本人出国需要の本格的な回復にはつながらなかった。

 

※表=2020年の空港別の日本人出国者数