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2021.01.08

ウイングトラベル

★IATA、出入国規制強化「明らかに非効率」と批判

 「どれだけの人々が苦悩を経験するのか」

 国際航空運送協会(IATA)のアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは1月7日(ジュネーブ現地時間)、IATAがまとめている世界の旅客市場動向の11月実績の発表に際して、各国政府が再び強化した出入国制限措置や検疫措置などについて、「これは明らかに非効率的な対応だ」と強く非難した。
 ジュニアックCEOは「こうした措置は数百万人もの人々の苦難を増大させる」とし、「ワクチンが長期的な解決策となるが、とりあえずウイルスの拡散を止め、景気回復を開始するためには、(渡航制限や検疫措置ではなく)検査が最善の方法だと考えている」とコメント。その上で、「各国政府がこのことを理解するまでに、人々がどれだけの苦悩(仕事の損失、精神的ストレス)を経験する必要があるのだろうか」と話し、各国政府が講じる厳しい出入国規制や検疫措置に、疑問を投げかけた。

 

※写真=11月の世界の航空旅客市場の回復は停滞