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2020.11.10

WING

eVTOL JAPAN、ロビンソンR66電動化でSTC取得へ

5人乗りは21~22年に、2人乗り機開発も視野

 eVTOL Japanの斎藤健司社長が本紙の取材に応じて、「ロビンソン社製のR66を電動化したR66eとして、米連邦航空局(FAA)の追加型式設計承認(STC)を2021年~2022年にかけて取得することを目指す」計画にあることを明らかにした。
 斎藤社長は「1機あたり1億2000万円で販売し、世界で年間120機の需要を見込む」としており、ターボシャフトエンジン(RR300)を搭載した現行のR66と同価格帯に抑えることで、まずは訓練事業向けの機体需要を中心に、様々な用途向けに電動化したR66eの販売を目指す。
 R66eについては「来年には初飛行する」と同機の研究開発を急ぐ方針で、さらにeVTOL JapanではR66eの開発と共に、より小型のR22についても電動化したR22eを開発することを目指す計画だ。
 斎藤社長は開発を進めている「eモデル」について、「エンジンをモーターに変更するかたちのSTCを取得する。基本的な研究は日本国内で行い、その後、米国でFAAのSTCを取得するかたちを考えている」とし、現在は下妻ヘリポートで地上試験など、STC取得に向けた基本的な研究を実施していることを明かした。
 STC取得後の機体の量産構想については、・・・

 

日本のヘリコプター利用をより便利に
YASA製モータ搭載、バッテリーは東芝製

 

※写真=eVTOL Japanがロビンソン社製のR66とR22を電動化した「R66e」と「R22e」を開発へ。FAAのSTCを2021年~22年に取得することを目指す。写真は2名乗り機

※写真=YASA製のモータ。ロールス・ロイスが進めている世界最速電動航空機「ACCEL」にも使用されている

※写真=東芝製バッテリーを搭載する。バッテリー性能の向上は日進月歩。eVTOL Japanはバッテリー性能向上にあわせて数年間の無償アップグレードサービスを付与することを検討中だ