ロッキード、MBMMアンテナの送信試験に成功

　ロッキード・マーティンとボール・エアロスペースは8月31日（米コロラド州現地時間）、マルチバンド・マルチミッション（MBMM）アンテナのフェーズドアレイ送信試験に成功したと発表した。これは、米国防総省の国防イノベーションユニットがロッキード・マーティン、ボール・エアロスペース、クラトス・ディフェンス＆セキュリティー・ソリューションズの3社と2019年4月に試作契約を結んだ空軍衛星制御ネットワーク（AFSCN※現在は米宇宙軍の管轄）近代化のための新型アンテナによるもの。MBMMアンテナの試験では、既に今年2月に受信試験を実施・成功している。
　ロッキード・マーティンは、地球軌道上にある商用衛星および軍事衛星の総数は、今後10年間で少なくとも4倍に増加し、AFSCNで必要となる通信容量は10倍に増加するとの予測があると説明。開発したMBMMアンテナは、複数の周波数を使用して、単一のフェーズドアレイアンテナにより複数の衛星と同時接続することが可能となっており、従来型の単一接続のパラボラアンテナと比較して、・・・

※画像＝MBMMアンテナのイメージ図（提供：ロッキード・マーティン）