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2020.08.06

ウイングトラベル

★航空旅客、年内供給伸びず、現水準維持か

 コロナ再拡大影響、8月も需給調整激しい予想

 新型コロナウイルスの感染拡大で未曾有の危機に陥った世界の航空業界は、5月を底として座席供給量の回復を図ってきた。フライトステータスを提供するOAGによれば、夏の旅行シーズン需要を採り込みを図るべく、今週は週あたり5750万席、対前年比約48%まで座席供給量を回復してきているという。この勢いに乗って着実に座席供給量の回復を目指したいところではあるが、そうは問屋が卸さないようだ。
 OAGのジョン・グラント氏は「最近の業界の見方では、何らかの激的な進展が起こらない限り、今年の残り期間は、昨今の座席供給量の水準に留まると思われる」とコメント。航空会社が座席供給量を回復しようとしても、新型コロナウイルスの感染再拡大によって肝心の需要が付いて来ておらず、航空会社としては更なる座席供給量拡大には二の足を踏まざるを得ない状況にあるとの見方を示した。その上で、「アジア、欧州の双方において新型コロナウイルスの感染者数が急増したことで、旅行者の安心感が低下しており、旅客需要が大幅に減退している」とした。