記事検索はこちらで→
2020.07.28

WING

ロステック、海外顧客に対しTOS-1Aをデモ展示

 ロステックは7月27日(ロシア現地時間)、傘下のロスオボロンエクスポルトとオムスクトランスマシュが、ニジニ・タギルにある試験場で海外顧客に対し重火力投射システムTOS-1Aのデモンストレーションを行ったと発表した。
 TOS-1Aは、T-72戦車系列の車体をベースに220ミリ口径のロケット砲を24本備えた戦闘車両BM-1をはじめとする、複数車両で構成する多連装ロケットシステム(MLRS)。ロシアだけでなくイラクなど海外でも採用国が在り、中東ではテロリストグループの要塞化した拠点を破壊するなど実戦経験もある。
 TOS-1Aが諸外国のMLRSと大きく異なっているのは近距離目標を破壊することを目的としている点で、諸外国のMLRSが前線から遠く離れた後方から発射することを前提にしているのに対して、TOS-1Aは最低射程距離が600メートル、最大射程距離が6キロメートルと短くなっている。・・・

 

※写真=重火力投射システムTOS-1Aの構成車両である戦闘車両BM-1。戦車ゆずりの装甲と機動力で、最前線からロケット弾を敵に発射する(提供:ロスオボロンエクスポルト)

※写真=サーモバリック弾頭の220ミリロケット弾は4万平方メートルを焼き、敵を殲滅出来る(提供:ロスオボロンエクスポルト)