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2020.07.27

ウイングトラベル

★上質な観光地整備へ官民連携の推進体制新設へ

 観光庁、世界レベルの宿泊施設誘致や資源開拓

 観光庁は上質な観光地の整備に向けて、官民連携の推進体制を新たに設ける方針を決めた。2030年の外国人旅行消費15兆円の目標を達成するためには、世界の富裕層を取り込める上質な観光地の整備が必要として、世界レベルの宿泊施設の誘致や、地域の観光資源の掘り起こしや体験コンテンツの造成や磨き上げなどを支援していく。新設する推進体制には、有識者、観光コンテンツ事業者、世界レベルの宿泊施設、ディベロッパー、金融機関、関係省庁などが参画し、金融機関による支援策や規制緩和などを検討するほか、自治体と宿泊施設との関係構築やマッチングなども支援していく方針だ。
 政府は7月27日午前に「観光戦略実行推進会議」を開催し、観光の消費増加と需要分散に向けた取り組みについて意見交換を行ったが、このなかで観光庁は上質な観光地の整備に向けた推進体制を新たに整備する方針を説明した。

 

 国立公園への宿泊施設開業、日光にリッツ開業
 アマンは日本に3施設、さらなる進出へ要望も

 上質なサービスを求める旅行者誘致に向けた政府の取り組みとしては、国立公園に分譲型ホテル等を公園事業として認可する規制緩和が既に行われており、2019年9月30日に新たな審査基準が施行された。これを受けて、伊勢志摩にアマネムが進出したほか、日光では今年7月15日にザ・リッツ・カールトン日光が新たに開業した。さらに、2021年には、霧島に星野リゾート・界・霧島が開業予定など、従来は開業できなかった国立公園内に上質な宿泊施設がオープンしている。

 

※写真=ザ・リッツ・カールトン日光(ザ・リッツ・カールトン日光ウェブサイトから)