記事検索はこちらで→
2020.07.16

ウイングトラベル

★4-6月期の訪日インバウンド99.9%減と消滅

 今年上半期76.3%減、1月前年並み、2月半減

 日本政府観光局(JNTO)によると、6月の訪日外国人旅行者数は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、3カ月連続の前年同月比99.9%減の2600人まで下がった。これにより、4-6月期の訪日外国人旅行者数は前年同月比99.92%減の7217人となり、訪日インバウンドは消滅した。
 今年上半期(1-6月)は前年同期比76.3%減の394万7000人だった。1月が前年同月比で1.1%減とほぼ前年並みで推移、2月が新型コロナウイルスの影響が始まり、58.3%減と6割近い減少だったことによる。
 6月も引き続き、多くの国々が海外渡航制限、入国制限を課し、一方で各国からの入国拒否、自国からの渡航制限により、重点22市場全てで訪日外客数がほぼゼロに近い数字となった。

 

 
 シンガポール、日本と商用渡航再開を検討
 マレーシアも国境開放の可能性を示唆
 豪州、州内・州外旅行開始も海外渡航禁止
 米国、経済活動再開も感染拡大で再び規制
 欧州、日本含む海外からの入国制限を緩和
 14日間隔離免除も、ドイツは日本を対象外に

※表=2020年の訪日外客数、出国日本人数(出所:JNTO)

 

■空港別の外国人入国者数、成田74%占める
 中部は国際線一部再開で178人、5空港から入国

 法務省が同日公表した6月の外国人入国者数は、前年同月比99.7%減の8029人だった。JNTO発表の6月の訪日外客数は99.9%減の2600人で、約5500人の開きがあるが、訪日外客数は法務省統計から永住者等の外国人を除き、一時上陸客等を加えているため、永住者等の入国が多く、かつ一時上陸客が減っているため開きが出ているものとみられる。

 

※写真=6月および1-6月累計の空港別の外国人入国者数