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2020.07.15

WING

露西部軍管区、戦車カルーセル戦法による防御演習実施

 ロシア国防省は7月15日(ロシア現地時間)、西部軍管区第1親衛戦車軍の独立戦車旅団が「戦車カルーセル戦法」による防御演習を実施したと発表した。
 「戦車カルーセル戦法」は、近年ロシア陸軍が採用している戦法で、カルーセル(回転木馬)の名称の通り、射撃陣地と待機陣地を循環して交互に射撃するなど、機動と射撃を続けるというもので、瞬間の最大火力は減少するが射撃速度を向上できるのが特徴だ。
 ニジニ・ノヴゴロド州ムリノ演習場で実施した演習には、独立戦車旅団の人員250名以上とT-72B3戦車などが参加。装甲部隊の支援を受けた自動車化狙撃大隊の攻撃に対し、独立戦車旅団の戦車隊が防御戦闘を行い、これを撃退するという想定で実施したとのこと。戦車兵達は演習敵が距離2000メートルまで接近すると、指揮官の「撃て」の号令のもと射撃を開始し、演習間に125ミリ砲弾を150発以上を射撃したという。

 

※写真=射撃するT-72B3戦車(提供:ロシア国防省)