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2020.07.09

ウイングトラベル

★GEアビエーション、搭乗前の陰性証明アプリ開発

 日本含め世界各地で導入向けた協議開始

 GEアビエーションが、航空機が出発する事前段階において、旅客や乗員が感染症検査に合格したかをチェックすることができる航空業界向けの健康状態確認アプリケーション(陰性証明アプリ)の開発を行っていることが分かった。航空機の利用に際しては、陰性証明など利用者の健康状態の申告を求められるケースが出てきている。GEアビエーションが開発中のアプリは、煩わしいステップなく簡単に陰性証明を提出することができる仕組みになっている。さらに、このアプリでは旅客が搭乗する航空機が、前のフライト後にきちんと消毒作業状況を確認することができるようにもできるなど、旅客自身が航空機の消毒状況チェックを行うこともできる。
 GE広報は本紙対して、日本を含めた世界各地の航空会社および空港などが高い関心を寄せているとして、日本国内でも導入に向けた話が進められていることを明かした。すでに世界の10社以上の航空会社との間で話し合いをしているとし、一方でGEは日本国内で導入に向けた話し合いを進めている特定の顧客名については明かさなかった。

 

 旅行エコシステム全体に横展開も
 ホテルや配車サービスなど多産業で

 GEアビエーションによれば、航空業界向けに開発しているアプリを用いたプラットフォームの対象となるのは、ホテルなどの宿泊業、オンデマンド配車サービスなど、旅行に関連するエコシステム内のあらゆる事業者も含まれるだろうとの見方を示している。
 「最終的には、旅先で接触する可能性がある全ての物を顧客が確認できるようになる」として、例えば、宿泊先のホテルのテレビのリモコンにQRコードを配置すれば、宿泊者は消毒作業状況などを確認することができるようになるとしている。

 

※画像=GEアビエーションが搭乗前の陰性証明アプリを開発。航空機利用への不安が拡大するなか、利用者不安を緩和するツールとしてコロナ危機に喘ぐ航空業界の救いになることが期待できそうだ(提供:GE)

 

※画像=ブロックチェーン技術を用いて開発。個人情報保護への対応や各国・各社のニーズにあわせた対応が柔軟に可能だ(提供:GE)

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