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2020.07.01

WING

エアバス、一年間に1万5000人の大量人員削減へ

全体の11.1%人員削減、アフターコロナ見据え追加策

 エアバスが一年以内に世界全体で約1万5000人規模の大量の人員削減を実施する方針を固めた。6月30日(仏現地時間)に発表した。このうちエアバスの本拠地であるフランス国内で5000人を削減するほか、ドイツで5100人、スペインは900人、英国で1700人、そしてその他の国々でも1300人規模の人員削減に踏み切る。エアバス全体では約13万5000人の従業員がいるが、単純計算で約11.1%の人員削減を実施することになる。
 既報の通り、ボーイングは全体の10%に相当する1万6000人規模の人員削減を実施することを表明しており、新型コロナウイルスは世界の航空機産業を震撼させている。

 

民間機事業が40%近く減少
影響長期化予想で追加対策断行せざるを得ず

 

アバスはA380の生産停止や汚職疑惑による和解金などといった火種を抱えてはいたものの、業界のもう一翼を担うボーイングが737MAX問題を抱えて苦境に陥るなか、同社はA320neoなどを中心に受注を伸ばすなど、堅調に事業を展開していたようにも思われた。
 しかしながら新型コロナウイルスの感染拡大で、欧州各地のエアバス工場の生産が一時停止。エアバスの顧客である航空会社各社の財政が厳しくなり、機体納入の延期、あるいはキャンセルなどの協議もあって、エアバスとしてはますます苦しい状況に追い込まれつつある。
 エアバスも「民間航空機事業の活動は、ここ数ヵ月で40%近く減少している」ことを明かしつつ、「航空輸送量が新型コロナウイルス危機発生以前のレベルに回復するには、2023年、あるいは回復が遅れることになれば、元の水準に戻るのは2025年になる可能性もある」ことを指摘。アフター・コロナ時代の業界見通しを反映した追加の対策を講じる必要があるとして、大規模な人員削減に踏み切ることを説明した。
 エアバスのギョーム・フォーリ最高経営責任者(CEO)は、・・・・・。

 

※写真=欧州の雄エアバスが全体の実に11.1%にのぼる人員削減を断行する。新型コロナ危機の影響は航空機産業に大きな影響をもたらしている