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2020.06.29

WING

スペースポートジャパンが描く宇宙港中心のシティ構想

202X年の宇宙港周辺街区の新産業・サービスなども

 スペースポート・ジャパンは6月26日、宇宙港を中心とした「スペースポート・シティ構想図」を発表した。宇宙港を中心に、その周辺街区にもたらされるであろう新産業・サービスなどの図解も記した。そう遠くない未来である202X年、アジア発の宇宙港開港ーーー。スペースポート・ジャパンが描き出した構想図が、どこまで実現しているのか、楽しみなところ。
 宇宙開発競争は日に日に激しくなっている。コロナ禍にあっても米国のスペースXが、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに民間として初めて成功しており、民間の手による宇宙開発時代がついに到来したかたちだ。
 その宇宙開発競争を勝ち残るための重要な鍵を握るのが宇宙港だ。世界各地で宇宙港建設構想があるほか、米国では既に複数のスペースポートが誕生している。
 宇宙港が注目されている理由の一つは経済波及効果だ。宇宙ビジネスが活発化するなか、宇宙港が開港すれば、関連する様々な産業集積が見込まれることもあって、世界各地で宇宙港開港の誘致を目指す動きがある。
 ちなみに、ロケットの新たな射場整備というかたちではあるが、2017年に日本政策投資銀行北海道支店らが行った経済波及効果では、北海道大樹町に新たなロケットの射場を整備した場合、道内への経済波及効果は年間267億円にのぼると試算している。・・・

 

※写真=宇宙港を中心とした街づくりをイメージ。様々な産業が集積することで経済波及効果が拡がる(提供:スペースポート・ジャパン)