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2020.06.23

WING

ドイツ国防省、P-3C改修計画を打ち切りへ

全プラットフォーム対象とした市場調査を実施中

 ドイツ連邦国防省は去る6月17日(ドイツ現地時間)、ドイツ海軍のP-3C対潜哨戒機の近代化改修計画を打ち切ると発表した。まだP-3C 2機が進めている巻き取り装置の整備作業は完了していないものの、各種装備品の設置作業が停止することとなる。
 ドイツ海軍ではオランダから中古のP-3Cを購入・運用している。しかしながら、この近代化改修は、計り知れないほどのコストがかかるほか技術的問題を抱えているとドイツ国防省は指摘。ドイツ海軍のP-3Cは、「予見可能な改善が一切無く、運用準備が不十分な状態」となっており、これは今年3月の機体ナンバー「60+01」のP-3Cが空中給油中に大きな損傷を負ったことで更に悪化しているという。
 この状況から連邦国防省は、ドイツ海軍におけるP-3Cの可用性への影響を考慮した能力評価、エアバスによるプロジェクト分析・・・