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2020.06.08

WING

ANAHD、「旅と学びの協議会」を設立

旅を通じた学びと幸せの科学的効果を検証

 ANAホールディングスは6月5日、「旅と学びの協議会」を設立することを発表した。これは旅を通じた学びと幸せが、人間の成長におよぼす効果を科学的に立証することを目指すもの。立命館アジア太平洋大学の出口治明学長が代表理事に就任。ほかに、小宮山利恵子氏(東京学芸大学大学院准教授、スタディサプリ教育AI研究所所長)、前野隆司氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)、鮫島卓氏(駒沢女子大学観光文化学類准教授)をコアメンバーに迎える。
 ANAホールディングスによれば、これまでの教育では旅先で学習することが直感的に有効とされ、修学旅行・社会科見学などが実施されてきているものの、旅の経験がどのように人間の成長や成熟に繋がるのか、科学的な根拠をもって検証されては来なかったという。
 そこで協議会では、各分野の専門家の知見とデータに基づき、旅を通じた学びと幸せが、どのように人間の成長に影響を及ぼすのか、科学的に立証することを目指すことにした。
 今後は(1)高校生が住み慣れた場所から遠くの旅先でフィールドワーク、ワークショップ、アイデア提案などを行う「イノ旅」プログラムを通じた実データに基づく旅の効用を検証するほか、(2)研究機関や教育機関と、移動距離と人間としての成長や成熟の関係性に関する研究の実施、(3)コアメンバーを中心とした一般参加型勉強会の開催、(4)ニューノーマル時代の旅を通じた学びと幸せのあり方を予測するロードマップ作成、(5)アフターコロナのデジタルトランスフォーメーション時代を生き抜くための旅の効用を活用した人材育成プログラムの実施、そして(6)学校教育機関や行政組織への旅の効用を活かした次世代教育体系構築の提言などを行う計画だ。
 なお、キックオフイベント兼オンライン勉強会を来たる6月23日に開催する予定だ。

 

〔キックオフイベント兼第一回勉強会〕
・6月23日10時30分~12時00分
・申込先および詳細はこちら
https://ana-conference.com