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2020.06.08

WING

河野防相、安全保障責任者として中国に懸念

習主席国賓来日も言及「政府内でしっかり発言」

 河野太郎防衛大臣は6月5日の閣議後会見で、地域の安全保障環境を脅かしかねない最近の中国の行動に警戒感を示した。2020年春に予定していた習近平国家主席の国賓としての来日延期にも言及して、今後政府内で改めて来日に向けた調整が進む際に「安全保障状況を反映しながら、しっかり議論していきたい」と述べた。さらに、習主席を国賓として招待することに関して「安全保障に責任を持つ防衛大臣として、政府内の議論については、しっかり発言したい」とも話した。明言こそなかったが、今後の安全保障条件次第で国賓として招くことに反対の姿勢も取る可能性を滲ませた。
 中国は日中間の問題もさることながら、南シナ海をめぐる領有権問題や、香港に対する国家安全法制導入など、アジア太平洋地域の安全保障環境が懸念される課題を多く抱える。河野大臣は会見の中で、中国に対する懸念事項を上げ連ねた。全人代での国防予算6.6%増加や、・・・

 

日中防衛相会談実現へ改めて意欲
直接会って議論、感染症収束後調整へ