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2020.06.08

WING

海自、20年度遠洋練習航海は前期・後期に分けて実施

運用など見直しで、前期は約1万9000キロを航海

 海上幕僚監部は6月5日、「令和2(2020)年度遠洋練習航海(前期)」を6月9日から7月22日までの44日間実施すると発表した。例年は約160日程度かけて太平洋諸国を巡るかたちで実施している遠洋練習航海だが、2020年度は新型コロナウイルスの影響ではなく、艦隊運用の見直しなどにより前期と後期の2回に分けて実施するかたちに変更したという。なお、遠洋練習航海(後期)については、「規模や内容などは前期とほぼ同様に実施する予定で、時期については未定」と海幕広報室は答えている。
 今回の遠洋練習航海は、練習艦隊司令官八木浩二海将補を部隊指揮官として、第70期一般幹部候補生課程修了者約155名(内女性約10名)を含む約500名の人員が練習艦「かしま」、「しまゆき」に搭乗する。ちなみに、例年参加しているタイ王国海軍少尉1名の参加は今回はないとのこと。
 予定航路としては、呉から勝連を経て、シンガポール・チャンギ港に補給寄港してマラッカ海峡を抜けて、来たルートを戻っていくというもので、総航程は約1万9000キロメートルになる。新型コロナウイルス感染症の影響により、寄港はチャンギ港へ補給のみに寄港するかたちになった。

 

※写真=2020年度は遠洋練習航海は艦隊運用の見直しなどにより前期と後期の2回に分けて実施するかたちに変更する(令和元年度遠洋練習航海帰国時の「かしま」)