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2020.06.04

WING

アストロスケール、静止軌道上の衛星寿命延長サービスに進出

イスラエルのESS社を米国拠点が子会社化へ

 アストロスケールホールディングスは6月3日、同社の米国拠点がイスラエルで人工衛星寿命延長などのサービスを行うエフェクティブ・スペース・ソリューションズ(ESS社)の知的財産権を取得し、R&D拠点従業員を雇用する正式契約を締結したことを発表した。これにより米国拠点の子会社としてアストロスケール・イスラエル社を設立。同時に、従来開発を加速してきた低軌道(LEO)上における宇宙ごみ(スペースデブリ)除去サービスの展開のみならず、静止軌道(GEO)上における衛星寿命延長サービスにも乗り出す方針を固めた。
 アストロスケールによれば、人工衛星の寿命延長などの軌道上サービス市場における売上げは、2028年までに40億米ドル規模になると試算。静止軌道衛星1機の打ち上げに対し、一般的には2億米ドルを超えるコストが必要だとされていることから、代替機の打ち上げに代わり、既存衛星への修理や品質向上といったサービス価値があるとの見方を示した。・・・

 

※画像=アストロスケールの米国拠点がイスラエルのESS社を子会社化。静止軌道上の衛星寿命延長サービスに乗り出すことに