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2020.06.04

WING

東芝デジタルソリューションズ、金属組織試験自動化サービス提供

AIディープラーニングで熟練検査員に近い認識精度実現

 東芝デジタルソリューションズが、航空機や自動車部品製造業者や鉄鋼業向けに、金属組織試験自動化ソリューション「AI等級判定サービスMETALSPECTOR(R)/AI」の提供をスタートした。同社によれば、画像処理技術とディープラーニングの活用で、目視による官能検査に頼っていた金属組織試験を自動化し、厳格化する品質管理や熟練検査員の不足への対応に貢献することができるとしている。
 厳格な品質管理が求められる航空機部品製造の現場では、徹底した金属組織の検査が実施されている。鋼材の一部を切り出した試験片を対象に、検査員が顕微鏡を用いて非金属介在物の種類や量、鋼の結晶粒度の大きさなどを目視検査しており、個人の感覚によるものであることから、判定結果にバラツキが生じてしまうことが現状だ。
 また、検査業務が長時間におよぶと検査員への負担が大きく、判定の誤りや、品質データの入力・転記ミスを生じる可能性があるほか、人材の確保や技術伝承が困難であるといった課題があった。・・・