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2020.06.04

WING

防衛省、国連へ戦略航空輸送登録、PKOで輸送機派遣

要請受けた各国で派遣判断、平和活動の裾野広げる

 防衛省は去る5月30日に、国際平和協力に関する取組みの一環として、国連の平和維持活動即応能力登録制度(PCRS)へ、国際拠点間での戦略航空輸送に関する登録を行った。この登録で義務は生じない。国連の要請を受けた日本政府は、PKOの5原則などと照らし合わせて検討を行った上で、可能ならば航空自衛隊のC-2およびC-130H輸送機を派遣。各国PKO部隊の早期展開に寄与することになる。
 このPCRSは、各国が国際平和協力へ貢献可能な分野や準備状況をあらかじめ国連へ登録しておく制度として、2015年9月に発足した。国連では、普段から各国の状況を具体的に把握することができる。その上で、PKOに関する支援ニーズが生じた場合、国連がPCRSへ登録した国へ要請して、適確・迅速に対応する。質の高い平和維持活動を維持することができる。
 日本政府は、PCRSへ2016年3月に登録を行った。このとき、施設部隊として自衛隊の部隊や、軍事監視要員、司令部要員の提供が可能なことを登録。これまで各分野で部隊や要員を派遣してきたところ。前述のとおり、この登録によって義務は発生せず、国連からの要請に対して、各国が派遣について個別に判断することになる。
 河野太郎防衛大臣は6月2日の会見で・・・

 

※写真=国際平和協力へ航空輸送能力を提供できるようになった。空自のC-2、C-130Hを派遣する