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2020.06.03

ウイングトラベル

★ICAO再開ガイドライン、短距離線飲食提供なしか

 トイレ待ち列制限、旅客は可能な限り指定座席

 国際民間航空機関(ICAO)理事会は6月1日(モントリオール現地時間)、新型コロナウイルスの感染拡大で崩壊した航空輸送の再開に向けて議論を重ねてきた航空復興タスクフォース(CART)が、新型コロナウイルスに関するレポートおよび航空再開に向けたガイドラインを策定したことを発表した。
 ICAOによれば、CARTの報告書は公衆衛生、航空安全・保安、航空経済復興の目標に焦点を当て、詳細な状況分析などを含んでいる。その内容は公衆衛生リスク軽減措置のためのガイドラインと、空港、航空機、乗務員、航空貨物に関する付属文書「Take Off」によって補足したものだとした。
 この「TakeOff」文書のなかでICAOタスクフォースは、機内における人と人の接触を可能な限り避けることができるよう、様々な対策を盛り込んだ。例えば座席指定プロセスに関しては、必要に応じて旅客間の物理的な距離が十分に取ることができるように旅客の座席を割り当てることを推奨。さらに座席の下に収まる小さな手荷物を除き、すべての荷物を受託手荷物とし、可能な限り身軽なかたちで搭乗することも求めた。
 機内サービスに関しては新聞や雑誌をサービスを停止するほか、免税品の大きさや搭載量を一時的に制限する可能性があることにも言及。飲食物の提供に関しては、とくに短距離路線での飲食サービスを制限または中止を求めており、もしくは密封された状態の包装済みの容器での提供することを推奨した。

 

※写真=ICAOタスクフォースが航空再開に向けたガイドラインを策定