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2020.06.01

ウイングトラベル

★韓国観光、対応・回復・飛躍の3段階で回復へ

 KTO東京支社、回復期にJATAと共同キャンペーン

 JATAアウトバウンド促進協議会(JOTC)のB2Bウェブセミナーに登壇した韓国観光公社(KTO)東京支社の伊藤清香マーケティングマネージャーは、韓国観光のリカバリー策について、「対応」、「回復」、「飛躍」の3段階で需要回復をめざす方針を示した。「韓国旅行の復活へ、前向きに実施時期は都度検討しながら、すぐにでも実施できるよう3段階で準備を進める」との方針を示した。
 第一段階の「対応」では、「韓国旅行のイメージ回復キャンペーンで基盤作りを進める」として、訪韓意識の高い若い女性層を主なターゲットとして、SNSなどのオンラインメディアを通じて訪韓意欲を刺激するコンテンツなどの情報発信を強化している。また、若年層に人気のファッション誌などのオフラインメディアも活用し、美容、グルメなどの情報発信をしていく。
 第二段階の「回復」では、訪韓誘致マーケティングとして、JATA・JOTCと共同でリカバリーキャンペーンを開始し、JOTC韓国部会の訪韓視察ツアー、ツーリズムEXPOジャパンへの参加、韓国観光公社のイベントなどを通じて訪韓ムードを高める。
 第三段階の「飛躍」では、「韓国旅行活性化のためにあらゆるメディアを活用した本格的なキャンペーンを開始する」として、テレビでの特番、訪韓取材への協力、LCCとの共同キャンペーン、訪韓団体旅行の復活をめざした営業担当者向けのモニターツアーなどを実施する。

 

 済州島や江原道などへの国内観光から再開
 6月20日から1カ月間の国内旅行キャンペーン

 韓国における新型コロナウイルスの感染拡大防止策については、「ロックダウンは伴わず、3密を避けるソーシャルディスタンス、誰もが受けられるPCR検査などを行い、国民総力のもとで徹底的な防疫を行った」として、MARSの経験を活かした徹底的な封じ込め策は世界から高い評価を得ていると紹介した。
 こうした防疫対策の結果、4月20日からはクローズしていた国立公園が再開、5月6日からは生活の中での生活防疫に政策を転換し、「ニューノーマルでの新しい日常を取り戻しつつある」とした。

 

 訪韓外国人旅行者向けのガイドラインも策定へ

 国際観光客の受け入れ再開に当たっては、「国内旅行ガイドラインをブラッシュアップし、韓国を訪れる外国人旅行者向けのガイドラインを策定するほか、周知のためのガイドブックを作成し、海外旅行復活に向けた準備を進める」とした。

 

 「夜間観光100選」のガイドブック配布へ
 10月にDMZでK-POPイベント開催計画

※写真=KTO東京支社の伊藤清香マーケティングマネージャー