記事検索はこちらで→
2020.05.29

ウイングトラベル

★6月1日から旅行各社のカウンター店舗再開へ

※写真=近畿日本ツーリストの店頭スタッフが着用するフェイスシールド(イメージ)

 

 JTBは約440店舗、KNTは約130店舗を再開

 緊急事態宣言の解除を受けて、全国で臨時休業していた旅行会社のカウンター店舗が6月1日からいよいよ順次再開される。JTBは全国459店舗のうち、約440店舗を6月1日から再開する。KNT-CTホールディングスは全国140店舗のうち、近畿日本ツーリスト首都圏の全53店舗をはじめ、全国の約130店舗を6月1日から再開する。エイチ・アイ・エス(HIS)は既報の通り、全国263店舗のうち24店舗で営業を再開する。そのほかの旅行会社でも、店舗の再開に向けて調整が進められており、6月以降は順次店舗が再開されていく見通しだ。今後は感染予防策を徹底しつつ国内旅行から再開されていくことになり、旅行費用の半額が補助される「Go
To Travelキャンペーン」も7月下旬から開始される見通しにあることから、店舗の再開を足掛かりに消費者の旅行への関心と意欲が高まっていくことが期待される。

 

■JTB、業界ガイドラインに沿って感染防止策
 事前来店予約、カウンターパーテーションも

 JTBは全国459店舗のうち、約440店舗の営業を6月1日から再開する。再開に当たっては、日本旅行業協会(JATA)と全国旅行業協会(ANTA)が策定した「旅行業における新型コロナウイルス対応ガイドライン」に沿って、感染防止と安全確保を最優先に対応する。
 店舗での感染防止対策では、入口や店舗内にアルコール等の手指消毒設備を設置、スタッフはマスクを着用する。また、飛沫感染防止のためにカウンターパーテーションを設置するほか、ソーシャルディスタンスを確保したカウンター席を配置する。このほか、カウンターや椅子、パンフレットケースなどのこまめな拭き取りによる除菌等を行う。

 

※各店舗の営業状況URL
https://stores.jtb.co.jp/search

 

■KNT-CT、業界基準に準拠した独自ガイドライン
 フェイスシールド着用、店舗や自宅でオンライン接客

 KNT-CTホールディングスグループの近畿日本ツーリストは、全国140店舗のうち、近畿日本ツーリスト首都圏の全53店舗をはじめ、全国の約130店舗の営業を6月1日より再開する。6月1日から当面の間は、店舗ごとに営業時間短縮や臨時定休日を設けるなどの対応を行う。
 KNT-CTグループでは店舗の再開に当たり、旅行業界共通のガイドラインに準拠した同社独自のガイドラインを策定し、グループ各社に周知徹底する。「3密回避」「徹底した衛生管理」「従業員の健康管理」を前提として、安心・安全な店舗の運営体制を構築する。
 具体的には、従業員はフェイスシールドとマスクを着用し、飛沫接触を防止。店舗によってはフェイスシールドに代えて、アクリル板や透明ビニールシートの設置を行う。店舗入口や店舗内には手指の消毒設備を設置し、来店客にはマスク着用や手指消毒の協力を求める。店内では、パンフレットスタンドの数を減らすなどのレイアウト変更によって店内のスペースを拡張。

 

※全国の近畿日本ツーリストグループの店舗営業日・営業時間一覧(6月1日から)
https://www.knt.co.jp/pdf/tenpoeigyo.pdf

 

※写真=「旅のコンシェルジュ」がオンラインで接客(イメージ)

 

■日本旅行、段階的な店舗再開へ調整中

 日本旅行は6月以降、段階的な店舗の再開に向けて調整中だとしている。既に、TiS金沢支店は5月21日より営業を再開。電話予約センターについては感染予防策を徹底した上で営業を継続しており、電話での予約を受け付けている。