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2020.05.29

ウイングトラベル

★ANAHD、政投銀から最大3500億円借入

 万一の不測事態への対応一層強化
 
 ANAホールディングスは5月28日、日本政策投資銀行(DBJ)から、最大3500億円の借入を実施することを発表した。借入実行期限は来月の6月29日となっており、返済期限は個別交渉による決定する長期の返済期間としている。
 同社によれば、新型コロナウイルス感染症拡大で路線ネットワークが大幅に縮小。ANAホールディングス傘下の全日空(ANA)の2020年3月期決算では当期純利益が前年同期比75%減少(831億円減)した276億円と、大幅な減益に。運休・減益が相次ぎ、稼ぐことができない状況が続く一方、手元資金の莫大な流出が続いている。
 そうしたなか官民あわせて9500億円の資金調達に乗り出す方針を示しており、既に民間金融機関からの借り入れとして約1000億円の借り入れが行われているほか、融資枠(コミットメントライン)を従来の1500億円にあらたに3500億円を追加(計5000億円の融資枠)を設定するなど、万一の不測の事態に備えた体制を整えつつある。