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2020.03.04

ウイングトラベル

ネパール政府、日本にアライバルビザ発給停止

事前に大使館でビザ取得、健康証明書必要

 ネパール政府は3月10日から、5カ国の国籍者に対するアライバルビザの発給を一時的に停止する措置を行うと決定した。対象国は、新型コロナウイルスの感染者数が多い日本、中国、韓国、イタリア、イランの5カ国。
 従来は事前にビザを入手していなくても、トリブバン空港でアライバルビザを取得できたが、3月10日からは空港でのビザ取得ができなくなり、ネパールに入国する予定の旅行者は、ネパール大使館でビザを取得する必要がある。
 ネパール入国管理局のホームページによると、ビザを申請する際に、健康証明書が必要という。
 また、現在ネパール政府は、日本、中国、韓国、マレーシア、タイ、シンガポール、イタリア、イランの8カ国からの渡航者に対して、空港でのスクリーニング検査を強化しており、サーモスキャン等で体温が測定され、体温が38度以上あると、さらなる検査・治療のため、ネパール国内の病院でウイルスの検査を受けることになる。
 さらに、空港や病院で発熱や咳・息切れ等の症状のある人は、定期的に検査・治療し、監視されることになるという。
 3月2日からネパール航空が成田−カトマンズ線に就航し、日本からの旅行需要の拡大を見込んでいた。旅行業界でもネパールは日本人向けのデスティネーションとして注目が高まっていただけに、日本に対する渡航制限の影響が懸念される。

 

※写真=3月2日に成田−カトマンズ線に就航したネパール航空