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2020.02.06

WING

河野防相、中国機の対応「粘り強く」取り組む

日中新時代向けて懸案に適切な対処必要

 河野太郎防衛大臣は2月4日の閣議後会見で、2019年度4~12月の緊急発進状況について、中国機に対する戦闘機の発進が多数増えている状況に「少なくとも日中新時代と首脳が認識をし、習近平主席の訪日もある中で、やはり日中間の懸案に適切に対処していくということが必要だ」と考えを述べた。中国と日本は隣国同士であるため、懸案をすべてなくすことが難しいという認識を示しつつも、改善へ向けた努力が必要との考えを示した。そのため安全保障に関係する問題について防衛省として「粘り強くやっていきたい」と話し、従来どおり厳格に対応していく中で、中国との関係を深めていく努力を行う姿勢を見せた。
 中国機に対する緊急発進は、前年度の第3四半期と比べて47回増加した523回だった。これは過去2番目に多い回数で、最多だった2016年の644回に次ぐ。全体の割合でも中国機は約70%を占め、主に10月以降に急増した。推定も含めて戦闘機に対する緊急発進が最も多かったという。