防衛監察本部、抜き打ち防衛監察を創設

時期問わず実施し、高い法令遵守の意識持たせる狙い

　防衛省は11月22日、防衛監察本部が実施してきた防衛監察の類型で、新たに「抜き打ち防衛監察」を11月25日付けで創設したと発表した。なお、この抜き打ち防衛監察を創設したことにより、これまでの定期防衛監察も「年度防衛監察」に同日付けで改称する。
　この抜き打ち防衛監察の内容は、年度防衛監察（旧称：定期防衛監察）とほぼ同一で、情報公開業務および行政文書管理の実施状況や、入札談合防止、法令遵守の意識・態勢などを確認するものとなる。
　防衛省の担当者は、今回新たに「抜き打ち」として創設した理由を、「防衛監察本部の創設以来、これまで各種防衛監察を実施してきたが、未だ不適切事案などが続いている」と前置きした上で、「こうした状況を是正することで、国民の信頼を得るべく創設した」と説明。さらに、「時期を問わず（防衛監察を）行なうことで、隊員に緊張感を持たせるとともに、法令遵守に関して高い意識を持って職務に望んでもらう」と述べて、今回創設した狙いを明かした。