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2019.11.21

WING

エムティーアイ、AIで竜巻など突風進路予測システム開発

鉄道に加えて新たに航空事業者向けにもアラート生成システム

 エムティーアイは、AIを使って竜巻など突風・局地的大雨の自動予測・情報提供システムを開発中だ。これは気象研究所から受託して開発を進めているもので、昨年に続き取り組みを進めているもの。同社によれば今年は「竜巻等突風の予測情報と交通データを組み合わせたアラート情報生成システムの研究開発」に取り組むとしており、航空事業者や鉄道事業者向けに竜巻などの突風進路予測結果表示システムを開発することを目指す。
 気象研究所は2018年から、内閣府が主導する官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の防災領域において、AI(人工知能)を活用し竜巻の進路を予測することによって、航空や鉄道などの安全運行をサポートするシステムの開発を進めている。
 エムティーアイは天気総合情報サイト『ライフレンジャー天気』やゲリラ豪雨検知アプリ『3D雨雲ウォッチ』などの気象情報サービスを提供しており、そうしたなかで気象研究所が実施する「AIを用いた竜巻等突風・局地的大雨の自動予測・情報提供システムの開発」の委託先として採択されていた。
 同社によると昨年度は、気象研究所による10分先までの竜巻の探知・予測結果に基づき、鉄道事業者向けにそれらを表示するシステムを開発することに成功したとのこと。同システムは、気象レーダーで探知された竜巻情報を活用することによって、竜巻などの突風をシステム上に3D描画し、わずか30秒で可視化することで、危険性を通知することができるという。

 

※画像=竜巻などの突風進路予測システムを航空事業者向けにも開発中だ(提供:エムティーアイ)