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防衛省、陸型イージス設置の専門家会議開催へ
技術的見知から検証、地元へより丁寧な説明
防衛省は10月30日に、イージス・アショア整備推進本部による第1回目の専門家会議の開催を決定した。これは地元への再説明に向けて行っている再調査について、外部有識者による技術的見地から検証を行い、助言を得るため開く会合。電波、土木・水文、建築といった各専門分野に精通した外部有識者3名を委員として、地元に対してより丁寧で正確な説明を行うための準備を整えるとしている。
河野太郎防衛大臣は29日の会見で、同専門家会議の委員に、東北大学大学院の風間聡教授、首都大学東京の多氣昌生特別教授、横浜国立大学大学院の田才晃教授の3人を選定した、と説明した。今後、有識者の知見も活用しながら、より丁寧で分かりやすい説明を行って、理解を得たい考えを示した。
再調査について防衛省では、前回の調査で候補地として決めた新屋演習場およびむつみ演習場ありきではなく、ゼロベースで再調査を行う方針を示している。その中で「しっかりとした助言をいただきたい」として、専門家会議では決定事項などスケジュールによって示すのではなく、あくまで「きちんとした再調査と丁寧な説明をすることに重点を置きたい」考えとのこと。
この専門家会議は、再調査における外部の専門業者への委託事項について、仕様書の内容、調査結果の妥当性、電波環境調査、計算手法などの考え方や、結果の妥当性などをまとめる。また、むつみ演習場については、水環境影響の各種調査とその結果の検証、さらにはそれを踏まえた対策の妥当性の検証を行う。