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2019.10.23

WING

空飛ぶ車ボロコプター、マリーナベイを有人飛行

シンガポールの空飛ぶ車サービス実現に大きく前進

 ドイツの空飛ぶ車ベンチャーであるボロコプターが10月22日(シンガポール現地時間)、シンガポールのマリーナベイにおいて、同社が開発している「2X」モデルの有人飛行に成功したことを発表した。同社によれば、今回の試験はボロコプターが開発した機体の飛行能力を検証するための飛行試験の最後のものとのことで、シンガポール運輸省およびシンガポール民間航空局(CAAS)、経済開発委員会(EDB)などといった政府当局が、ボロコプターの試験をサポート。ボロコプターによるシンガポールにおけるエアタクシー事業の開始に大きく前進したかたちだ。
 ボロコプターによれば、テストではパイロットが搭乗。その飛行は約1.5kmの距離を平均巡航高度40メートルで、およそ2分間飛行した。
 今回の飛行試験に先行するかたちで、ボロコプターの本拠地のあるドイツでは集中的なテストを数ヵ月間に亘って実施。その後、シンガポールの環境下において「2X」の性能を検証するための飛行試験プログラムが、CAASに従ってセレター空港で実施した。
 なお、ボロコプターは2019年1月にシンガポールに事務所を開設。シンガポールを拠点として東南アジア地域にサービスを拡大することを模索中だ。
 さらに最近では欧州航空安全庁(EASA)の要求に適合する設計とした次世代電動垂直離着陸エアタクシー機として「VoloCity」を公表するなど、空飛ぶ車を使った事業を実現すべく、その開発作業を進めている。

 

空飛ぶ車の駐機場「ボロポート」を公開
地上インフラ整備も加速へ

 

※写真=マリーナベイを飛行するボロコプター「A2」(提供:ボロコプター)

※写真=シンガポールは政府がボロコプターを強力にバックアップ(提供:ボロコプター)

VoloPort

※写真=(提供:ボロコプター、スカイポーツ)
VoloPort

※写真=(提供:ボロコプター、スカイポーツ)

 

 

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