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2019.09.25

WING

サーブ、グリペンに3Dプリント部品を試験採用

在庫、補給なく前線で修理可能と期待

 サーブはこのほど、3Dプリンターで製作した部品をグリペン戦闘機に適用しようと試験を開始している。試験では破損したと想定したヒンジやハッチを金属およびプラスチックで積層造形し、機体に取り付け、高精度でフィットすることを確認し、飛行試験も実施している。サーブでは将来的には、最前線で戦闘損傷したグリペンの修理用部品を製作して修復を行えば、補用部品の保管や供給が必要なく、部品待ち時間が少なく、短時間で任務再開できるとしている。
 サーブでは3Dプリンティングのための社内横断的なプロジェクトチームを作り、積極的な用途開発と予算支援による事業化を進めている。3Dプリンティングは、航空機工業のための製造を革命的に変えるだけでなく、サーブの従業員チームがイノベーションをとして創造的に働く機会を提供し、発見のための機会を開発することにもなっているという。