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2018.05.24

WING

露Tu-142が日本海飛行、領空2マイルまで接近

日本側通告に応答せず、北・中空が緊急発進

 統合幕僚監部は5月23日、ロシアのTu-142哨戒機1機が午前から午後の数時間にかけて日本海上空の飛行を確認。航空自衛隊北部および中部航空方面隊の戦闘機を緊急発進させるなど対応したと発表した。同ロシア機による領空侵犯はなかったものの、北海道礼文島沖の領空まで最短約2マイル(約3.7キロ)まで接近した特異な飛行を行った。
 この日、午前から午後の数時間に渡り、ロシアTu-142哨戒機は間宮海峡方面から日本海を南下し、北海道礼文島沖から能登半島北側にかけて、日本海の長距離飛行を実施した。同機は日本側の通告に応答せずに、北海道礼文島沖で、領空まで最短約2マイルまで接近した。その後も南下を続け、北海道積丹半島沖から奥尻島沖にかけて、再度領空へ接近した。このような領空へ非常に接近する経路での飛行は、海峡通過を除けば稀なこと。
 ロシアTu-142は、5月11日にも日本海での飛行を実施していて、ロシアでは依然活発な活動を続けている。

※写真=日本海を長距離飛行したTu-142哨戒機(提供:統合幕僚監部)