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2019.09.02

ウイングトラベル

日中韓観光大臣会合が韓国・仁川で開催

共同宣言採択、平和促進や成長に向けた観光協力で合意

 日本・中国・韓国3カ国の観光大臣は8月30日に韓国・仁川で「第9回日中韓観光大臣会合」を開催した。今回過去8回の会合を通じて合意した共同理念を基に3国間の観光協力を拡大・強化すするための実質的方策を模索。特に長期的な観点から観光を通じて北東アジア地域の未来を先導するためのビジョンを提示するとともに、これを実現するために「観光を通じた北東アジア地域の平和促進」「観光を通じた北東アジア地域の包摂的成長実現」「観光を通じた北東アジア地域の未来先導」の3点を柱とする観光協力案を展開していくことで合意した共同宣言を採択した。
 日中韓観光大臣会合は昨年10月に中国・蘇州で実施して以来となった。今回の会合には日本からは石井啓一国土交通大臣、中国からはラク・ジュゴウ文化旅游部長、韓国からは朴良雨(パク・ヤンウ)文化体育観光部長官が出席した。

 

 中・韓と個別会談実施、中国とは青少年交流促進へ
 韓国とは観光交流の重要性認識で改めて一致

 また、石井国土交通大臣は3カ国会合に先駆けて、中国、韓国それぞれの観光大臣と個別の会合を行い、日韓の観光大臣会談では両国間にさまざまな課題はあるものの、観光交流は重要であることについて認識は一致し、双方向交流推進のために努力していくことで一致した。
 また、日中の観光大臣会談では、日中双方の若者同士の交流が重要である点で一致し、日中間の相互交流1500万人の実現に向けて取り組むことで合意した。
 今回の大臣会合では付帯行事として「日中韓地域観光ジョイント事業」が初めて行われたほか、「日中韓観光未来世代フォーラム」が行われ、3カ国の観光関連関係者による活発な交流が行われた。
 次回の日中韓観光大臣会合は来年日本で実施することで合意した。

 3国相互交流、3000万人の突破を確認
 域外市場からの観光客誘致や連携観光商品を開発へ
 誰もが安心して楽しめる旅行環境整備へ努力
 3カ国の円滑交流へ、観光インフラ拡充を強化
 新技術と観光融合モデル事業の発掘へ
 観光への新規参入ビジネスモデルで情報を共有
 
※写真=共同宣言に署名した3カ国の代表。左から石井啓一国土交通大臣、韓国の朴良雨(パク・ヤンウ)文化体育観光部長官、中国のラク・ジュゴウ文化旅游部長(観光庁提供)

 

※写真=韓国・仁川で行われた「第9回日中韓観光大臣会合」の模様(観光庁提供)