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2019.07.25

ウイングトラベル

ラオス航空、11月末から日本直行便就航へ

熊本−ビエンチャン・ルアンパバーンへ週4便
 
 ラオス航空(LAO)は熊本空港からラオスへの定期直行便を就航することを決定した。8月に国土交通省へ就航許可申請を行い、認可が下りれば11月末から熊本−ビエンチャン・ルアンパバーンに週2便ずつ、計4便運航する計画だ。日本からラオスの定期直行便の運航は初めてとなる。同社はラオスを始めタイ北部やカンボジア、ベトナム、ミャンマーなど東南アジア北部をターゲットにレジャー・ビジネス両面の需要獲得を目指し、搭乗率90%を目標にセールスを展開していく考えだ。
 ラオス航空は1976年設立の国営の航空会社。現在は首都のビエンチャンと観光の拠点として知られるルアンパバーンをハブに国内線を始め、東南アジアや中国、韓国へ国際線を就航している。今回新たに日本路線を就航することで国際線ネットワークをさらに広がることになる。
 運航スケジュールは熊本発は午前10時30分、ビエンチャン・ルアンパバーンには午後1時30分着とする。またビエンチャン・ルアンパバーンからは午前1時30分発の深夜便とし、熊本には午前8時着とする予定だ。機材はエアバス320型機を使用。座席数はビジネスクラス16席、エコノミークラス126席の計142席となっている。
 7月24日に東京の在日ラオス大使館で会見を行ったLAOのブンマ・チャンタボングサ社長は「日本就航は長年にわたっての夢であった。今回就航が実現することになり非常に興奮している。今後は日本とラオス間の観光交流のみならず、ビジネスや貿易の発展などに貢献できればよいと考えている」と日本への定期直行便の就航に対する意気込みを述べた。
 日本への定期直行便の就航にあたっては、「できるだけ初期投資を抑えて運航することを第一に考えた」とチャンタボングサ社長と会見に同席した坂田文保新規国際事業開発本部長はこのように話す。このため、使用するA320型機の航続可能距離を考慮したのに加えすでに就航する韓国・仁川空港への運航費と同一のコストで運航可能である九州地方に照準を定め就航地の選定を行ったという。

 

 東京朝7時発で午後1時台にラオス到着が可能
 日本発アウトバウンド「歴史的ラオスの旅」提案
 九州観光推進機構と連携、訪日旅行需要開拓へ
 ラオス周辺諸国でのプロモーションにも注力
 熊本線、搭乗率90%を目標に設定
 日本路線の動向次第で中型機の投入も検討

 

※写真=熊本からラオスへの定期直行便運航計画を発表するラオス航空のブンマ・チャンタボングサ社長(写真左)と坂田文保新規国際事業開発本部長