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2019.07.04

ウイングトラベル

京都市の観光客数、日本人減で18年は7.2%減

観光消費額は1.3兆円と最高、宿泊や単価伸び

 京都市は7月3日、「京都観光総合調査」の結果を発表したが、2018年(1〜12月)に京都を訪れた観光客数は前年比7.2%減の5275万人となり、3年連続で減少した。外国人観光客数は8.3%増の805万人と伸びたものの、日本人観光客数が3.2%減の4470万人に減少したことが響いた。ただし、日帰り客が2.9%減の3693万人と減った一方で、宿泊客は1.6%増の1582万人と増えたこともあり、観光消費額は16.1%増の1兆3082億円と過去最高を更新した。
 宿泊客数の増加については、宿泊施設数が2016年3月時点の約3万室から、2019年3月時点で約4万6000室に増加し、施設数としては満たされつつあることを挙げている。京都観光の宿泊比率も、2015年の23.9%から、2018年には30.0%に上昇。平均宿泊日数も1.49泊から1.61泊へと長期滞在化が進んでいる。
 外国人観光客で京都に宿泊しない理由を聞いた調査でも、「宿泊施設を手配できなかったから」との回答は15年の15.1%から18年には9.4%へと5.7ポイント減っており、宿泊施設不足は解消されつつあるようだ。

 

 宿泊代は32.1%増の3276億円、単価上昇
 外国人消費単価、前年より1万円以上も上昇

 また、観光消費額1兆3082億円の内訳をみると、日本人観光消費額は9357億円(前年比8.3%増)、外国人観光消費額は3725億円(41.5%増)と、とくに外国人消費が伸びた。