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2018.05.15

ウイングトラベル

エア・カナダ、成田−カルガリー線を冬期運休

関西−バンクーバーを来年「エア・カナダ」で運航

 エア・カナダは、冬期スケジュールの期間に成田−カルガリー線を運休、また現在レジャーブランド「エア・カナダ ルージュ」で運航している関西−バンクーバー線を来年から「エア・カナダ」で運航する。
 成田−カルガリー線は、2010年に夏季限定で運航を開始、その後2012年より通年運航となっていた。一方、関西−バンクーバー線は2015年に夏季限定で就航、「エア・カナダ」運航となる来年は、夏季に最大週6〜5便の運航を予定。機材はB787-8型機を投入する計画で、リブランドしたばかりのビジネスクラス「エア・カナダ シグネチャークラス」や、プレミアムエコノミークラスも利用できるようになる。

 成田−モントリオール線、でナダ東部路線網拡大
 双方向の観光需要、ビジネス利用にも期待

 また、同社は6月2日から成田−モントリオール線の運航を開始する。同路線について、日本支社長兼アジア・太平洋地区プレミアム レベニュー統括本部長のワイス貴代氏は、5月14日よりカナダ東部ノバスコシア州ハリファックスで開催されたカナダ観光局主催のトラベルトレードショー「ランデブーカナダ」で業界メディアとのインタビューに答え、「これまでトロントだけだったカナダ東部へのゲートウェイが増えることで、プリンス・エドワード島やハリファックスなど、カナダ東部へのネットワークが広がる」とコメント。さらにカナダ発のインバウンド、モントリオールへのビジネス需要に期待を見せた。
 成田−モントリオール線の輸送状況について、ワイス氏は「6月は会議需要が高く、7月以降の需要に注目していきたい。秋の紅葉シーズンも充分期待できる」と説明。同路線のプロモーションでは、昨年末より専用サイトを開設、同サイトへの誘引を図ってきたほか、告知動画をトレインチャンネルで展開してきた。
 また、5月21日からテレビ東京でスタートする韓流ドラマ「トッケビ 君がくれた愛しい日々」には、モントリオール線就航を告知するCMを流す予定。ドラマにはモントリオールのあるケベック州ケベックシティで撮影されたシーンがあり、韓国では同地を訪ねるのが今ブームとなっているという。
 一方、モントリオールでも日本就航への期待は高まっており、日本へのインバウンド需要に加え、「成田にはANAをはじめ、加盟するスターアライアンスの航空会社が多い」ことから、アジアへのゲートウェイとしての役割も見込む。ビジネス需要については、航空関連産業のほか、プロジェクションマッピングやロボティクス、ゲーム関連など、先端技術を駆使した企業がモントリオールにあることから潜在性は高く、「これまで米国経由だったビジネス需要の獲得に力を入れる」方針だ。
 ワイス氏は5月よりに日本支社長に加え、日本を含むアジア太平洋地区におけるプレミアム レベニューも管轄、具体的にはビジネスクラス(エア・カナダ シグネチャークラス)とプレミアムエコノミークラスの販促を日本だけでなくアジア太平洋地域全体で盛り上げていく。

 

※写真=エア・カナダ ワイス日本支社長