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2019.06.28

WING

日中間航空交通円滑化と容量拡大で日中当局が合意

新航路開設要件検討や日本-上海航空路容量拡大へ

 航空局は6月27日、去る6月25日に北京で開催した3回目の日中航空管制部長級会議において、日中間の航空交通の容量拡大に向けた協力を推進することなどで合意したことを発表した。この会合には航空局から飯嶋康弘交通管制部長が、一方の中国民用航空局からはシェ・ジンジュン空中交通管理局長らが出席して協議した。
 この会合で両当局は、新たな航空路開設に必要な要件の検討及び調整を目的とする作業部会を設置することに合意。さらに、日本と上海方面を結ぶ航空路「A593」の航空交通容量の拡大及び安全性向上のための協力を推進していくことにした。加えて国際航空交通流管理高度化に向けた協力の推進や東京オリンピック・パラリンピック開催期間の管制運用に関する協力、そして航空管制分野における新技術の活用に関する協力を推進する方針を固めた。
 両当局は今回の合意を下に、日中間の遅延縮小といった航空交通円滑化や容量拡大を図っていくことを目指す。

 

※写真=覚書に署名したシェ空中交通管理局長(左)と飯嶋部長