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2019.06.27

WING

羽田スロット再配分、オークションは低需要路線から

航空会社の評価が大きく変化、評価項目見直しへ

 羽田発着枠配分基準検討小委員会は去る6月21日に第5回会合が開かれ、これまで主な意見として示されたスロットオークションや、再配分の考え方などについて、意見をまとめた。航空会社が導入に難色を示すスロットオークションは、高需要な路線から始めることはないとして、低需要な路線からスタートしていく考えが示された。また再配分の考え方としては、前回、2012年の配分時とは考え方が変わってきたとして、当時の評価項目など見直しを図るよう、考えが示された。
 スロットオークションについて、事務局が示したスキームイメージは、路線を幹線など高需要路線、中需要路線、地方路線など低需要路線に分類して、オークションを実施する際には、どの路線にもスロットを使用可能な自由枠および低需要路線に限定される低需要路線枠で実施する。自由枠では、航空会社が希望枠数および各枠の希望額を検討する。航空当局では、1枠当たりの価格を需給が一致するまでせり上げる。低需要路線枠では、航空会社が希望枠数と格枠に対する補助金の希望額を検討。需給が一致するまで航空当局が価格をせり上げるといったイメージだ。また、自由枠オークションの入札収入については、低需要路線枠の補助金の財源として活用する。中需要路線は別の評価方式やオークションで発着枠を配分するというものだ。