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2019.06.14

WING

東京海上日動、航空宇宙部品加工担う中小向け専用保険開発

部品破損などリスク補償、加工ミスや輸送中の損害も

 東京海上日動火災保険が、航空機部品・宇宙機器部品加工を行う中小企業向けの専用保険を開発した。一般社団法人中部航空宇宙産業技術センター(C-ASTEC)と連携する。この専用保険を活用して、独自の支援制度に乗り出す。同社によれば、この取り組みはアジアNo.1航空宇宙産業クラスター特区を活用した国際競争力の向上を支援するもの。高額な材料や部品の破損による多額の損害発生など航空宇宙分野特有のリスクを補償することで、航空機部品・宇宙機器部品加工を行う中小企業の経営やサプライチェーンの安定化に貢献することを目指す。
 東京海上日動によると、開発した航空サプライチェーン保険は、受託した部品加工中の損害を自社だけでなく協力会社委託中も含め一貫して補償する。火災、風水災、盗難、輸送中の破損による損害に加え、これまで補償されてこなかった加工作業中の加工ミスや材料の不具合による損害を幅広く補償するものだという。加えて、輸送中に発生した損害のうち、責任の所在が確定出来ず、負担を余儀なくされた損害も補償するとしている。