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2019.04.17

ウイングトラベル

沖縄本島に「星のや」、北海道に「界」初進出

星野リゾート「国内外問わず有名観光地をカバー」

 星野リゾートの星野佳路代表は4月16日に行った定例プレス発表会で「旅行者は有名観光地に星野リゾートがあることを期待している。また、リピーターは各地に点在する星野リゾートの施設を回遊したいと考える意向が強い」と述べた上で、国内外問わず「観光客が行ってみたいと考えるデスティネーションには星野リゾートを展開していきたい」という考えを示した。
 そうした考えの一環として2020年春に沖縄県読谷村に「星のや沖縄」を開業し沖縄本島に初進出する。また、大分県の別府に新たな宿泊施設を開業することを決め、6月に起工式を行うことを発表した。
 また、「北海道に(温泉旅館ブランドの)『界』がなかったことにも課題意識を持っていた」ことから、北海道白老町で運営する宿泊施設は界ブランドで展開することを決めた。また、山口県の「界 長門」は来年3月に開業するとした。さらに、ブランドは未定ながらも明日香村(奈良県)、和束町(京都府)、霧島(鹿児島県)、由布院(大分県)、雲仙(長崎県)、下関(山口県)、新今宮(大阪府)の各地に宿泊施設を展開していく予定であることを明らかにした。
 さらに、栃木県那須の旧二期倶楽部跡地で準備中の宿泊施設については「リゾナーレ那須」として今秋に開業予定であることを発表。同施設は農作物などの生産活動と宿泊を融合させた「アグリツーリズモリゾート」として展開していくことを説明した。
 海外では台湾・谷關(グーグァン)で開業準備を進めていた「星のやグーグァン」が6月末から7月上旬までのタイミングで開業することが決まったことを紹介した。星のやグーファンは75平米から141平米の客室5タイプを用意。宿泊料金は1万8000台湾ドル(約6万5000円)からに設定したことを発表した(昨日付既報)
 沖縄本島初の展開となる「星のや沖縄」は沖縄本島北部の読谷村に100室の客室を備えた施設とする。外観に関しては世界遺産として認定されている沖縄の「グスク(城)」を意識した塀に囲まれた造りとし、そこに全室オーシャンフロントの客室を用意する。スイートルームはプライベートプール付きの約200平米の広さを持つ客室とする。

 

 「アグリツーリズモリゾート」展開
 今秋開業予定のリゾナーレ那須で
 台湾の「星のやグーグァン」7月上旬までに開業
 「台湾の魅力的な観光資源を再発見してもらう」
 勝ち残りへのキーワードは「一人旅、若者、シニア」
 星野代表「ブランド親和性高め、旅に出やすい環境を」

※写真=定例プレス発表会で、新規案件などを説明する星野リゾートの星野佳路代表

 

※写真=沖縄本島初進出となる「星のや沖縄」のイメージイラスト