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2019.03.28

WING

宇宙食糧市場創出向けたプロジェクト始動

2040年の月面ディナーはこれだ!

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月27日、リアルテックファンド、シグマクシスらと共に、宇宙空間などで食糧生産・供給における課題の解決や、世界初の宇宙食糧市場の創出に向けて、「SPACE FOOD X」(スペースフードX)プログラムを立ち上げた。
 まずは一年間かけて宇宙食糧マーケットを創出するためには、どのようなビジネス、あるいはシステムを作らなければならないのか、さらにはどのようなステップを踏まなければならないのかなど、ロードマップを作成していく方針だ。それと同時にアクションの検討を進めて、各社のビジネス、システム作成を後押ししていく計画だ。このスペースフードXプロジェクトには、食糧生産、食品加工・提供などを手掛ける企業のほか、建設会社、不動産、エンターテイメント企業、さらには全日空(ANA)など、多彩な企業が多数参画している。
 なお、同プロジェクトは2040年の月面での地産地消を想定した月面の食卓「月面ディナー1.0」メニューを作った。このメニューを作り上げたのは、料理人で未来料理研究家の桑名広行シェフ。メニューは全7品で、「細胞培養マグロと月の海」、「スペースソルトでマリネした月を模した月面産フォワグラのコンフィ」、「ミックスサラダ、ムーンヴァレースタイル」、「藻類のグリーンスープ」、そしてメインには「培養肉のメリメロステーキ」を用意。デザートとして「和の伝統 天甜酒と苺大福」、そして「環るソイスティック」を揃えた。

 

小正代表、「市場ポテンシャルは数千億円規模」
月面基地や深宇宙探査に地産地消不可欠

 

※写真=宇宙食市場の創出に向けてスペースフードXプロジェクトが始動

※写真=2040年の月面の食卓をイメージした月面ディナー1.0