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2019.03.08

ウイングトラベル

アフリカの空と大地、感動の大自然を旅する

 

*特別寄稿=ケニアサファリツアー体験記(全文掲載)
  トラベル懇話会前事務局長 山下太郎

 トラベル懇話会会員でもあるUTIジャパンの井上照夫会長から、「事務局引退を機にケニア旅行を実現しませんか」との嬉しい提案を頂いたのは、私の事務局退任が決まった昨年9月の総会の頃だった。それから話はとんとん拍子に進み、合計9名の同行者にも恵まれ、私にとって初めてのケニア旅行(2月8日〜15日:5泊8日)が実現した。以下はその感動の旅の体験記である。

 

 感動の連続・・・ケニアサファリツアー出発
 カタール航空で羽田→ドーハ→ナイロビへ

 2月8日(金)それぞれに昼間の仕事を終えた仲間が夜の羽田空港に集まった。カタール航空の機内食とワインは今回も期待を裏切らない。ドーハを経由して2月9日(土)14時過ぎにケニア、ジョモ・ケニヤッタ国際空港に到着。空港ではソマック・トラベルの湯本さんが出迎えてくれる。空港からのトランスファーから早くもサファリカーであることに驚いた。ナイロビの中心部は高層ビルも立ち並ぶ近代的な町並みで目を見張る。
 ナイロビでの宿泊はザ・ボマ・ホテル。広々としたロビーを持つ近代的はホテルだ。早速、湯本さんより滞在中のブリーフィングを受ける。今回行くアンボセリ〜マサイマラ〜ナイバシャの地域の蚊は、多少刺されてもまずマラリアなどを心配する必要がないなどの説明を受け随分と気が楽になった。

 

※写真=ケニア国際空港に到着

 

※写真=最初の宿泊先、ザ・ボマ・ホテル

 

 アンボセリへ、2万羽のフラミンゴと水鳥
 見渡す限りの地平線、これぞアフリカ!

 2月10日(日)2台のサファリカーに分乗し、一路アンボセリを目指しての長距離ドライブだ。走行距離は250km。高速道路とは言ってもところどころ路面に穴が開いていて、日本のそれとは大違い。アンボセリ国立公園のゲートを過ぎると道幅は狭くなり、車は砂埃を上げながら疾走する。車間距離を開けて走ってくれるので、日本より準備したマスクは鞄に入ったままだ。宿泊するオルトカイ・ロッジは広い敷地内にたくさんのロッジ棟が点在している。
 ナイロビでは小雨が降っていた曇り空は、幸運にもアンボセリに近づくにつれ明るさを増し、ロッジにへの到着に合わせるかのように晴れ上がってくれた。憧れのキリマンジャロが白い雪を冠した頂上を見せてくれている。更に幸運なことに雨季の間にしか水が溜らないというアンボセリ湖がとうとうと豊かな水を蓄えていた。その結果、2万羽を超えるフラミンゴを始め沢山の水鳥を鑑賞できた。オブザベーションヒルの小高い丘からの360度、見渡す限りの地平線は素晴らしいの一言に尽きる。

 

※写真=キリマンジェロとアンボセリ湖、一直線に並ぶフラミンゴの群れ

 

 朝日に輝くキリマンジャロと歩く象の群れ
 マサイサラ、サファリカーでライオン発見!

 2月11日(月)今日も好天の予感。キリマンジャロが朝日に輝くのを見ようとロッジを出ると、既に多くの人たちがカメラを構えている。空は6時頃から赤さを増していった。刻々と山肌の色を変えるキリマンジャロの前をゆっくりと歩く象の家族のシルエット。これこそが今回の旅で一番見たかった光景だ。早朝のゲームドライブで沢山の動物たちに出会った後は、再び昨日来た道を走りナイロビへ向かう。
 ケニア航空の小型機はアフリカ大陸の大地溝帯(グレートリフトバレー)をひとっ飛び。40分間で次の目的地マサイマラに到着だ。車とドライバーは代わるが、ここでも2台のサファリカーが待ち受けていてくれた。サファリカーはトヨタのランドクルーザー。ドライバーのジョナさんの言葉によれば悪路を走るサファリには4輪駆動のこの車が最強なのだそうだ。
 ライオンを見つけた!との無線を受け、現場に急行。ドライバー同士が無線で動物発見の情報交換をしている。そのお陰で今回のツアーではライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファローのいわゆるビッグ5のうち、サイを除く4つを見ることができた。

 

※写真=朝日に輝く雄大なキリマンジャロと象

 

※写真=眼の前に現れた精悍なチータ

 

 マサイ族の出迎え、夕日と風の中でディナー

 驚いたのはサンダウナーディナーだ。大平原に大きな夕日が沈む頃、どこからともなくマサイの兵士たちが現れて部族の歌とダンスで我々を歓迎してくれた。平原の真っ只中にも関わらずビュッフェ台には何種類ものホットミールが並ぶ。飲み物も凄い。ビールやワインはもちろん、ウォッカからジンまでまさにホテルのバーラウンジをそのまま移設したかのようなゴージャスさだ。大自然の中でアフリカの風を受けながらの夕食はこれだけでも体験の価値がある。

 

※写真=心優しいマサイの人々と筆者

 

 早朝ゲームドライブ、真紅の空に昇る太陽
 数々のサプライズ、暖かいおもてなしに感動

 2月12日(火)朝食の前にゲームドライブということで早起きするが、ここマサイマラは連泊なので決して疲れることはない。東の空が真っ赤に染まる頃、昇る太陽を追いながらのゲームドライブの始まりだ。その空の美しさは絶対に言葉では言い表せない。ツアーの仲間も夢中でシャッターを切っている。早朝ゲームドライブから帰るとカバの生息するマラ河の脇に朝食が用意されていた。シャンパンブレックファーストの名の通り、シャンパンを飲みながらの朝食ビュッフェに、どの顔も大満足の笑顔だ。動物たちも昼間は出歩かない。我々も動物に合わせて、買い物やプールサイドでの日光浴、お昼寝などそれぞれにのんびりとした午後を過ごした。
 夕刻のサファリでは象の親子に遭遇した。母象がいきなりサファリカーの前に立ちふさがったのだ。今回のツアー最大の緊張だった。子供を守ろうとする母象の捨て身の行動に大感動した。夜はまたまたサプライズ!森の中でのブッシュディナーの始まりだ。焼きたてのステーキの味に舌鼓を打つ頃、再びマサイの兵士たちが集まって、ツアー中に誕生日を迎えた仲間へのバースデイパーティが始まった。ケニアの、しかも森の中でマサイの兵士に祝って貰う誕生日。「ありがとう」とお礼を言う彼女の言葉は感激で涙ぐんでいた。

 

※写真=地平線が朝日に染まるアフリカの夜明け

 

 旅の終わりはナイバシャ湖、美しい水鳥の群れ
 5泊でもバラエティ豊富なアクティビティの連続

 2月13日(水)わずか2日前に軽飛行機で越えて来た大地溝帯を、今日はサファリカーでドライブだ。グレートリフトバレーの窪みにできたナイバシャ湖が今回の旅の最後の宿泊地だ。チェックインを済ませた後はボートに乗ってボートサファリを楽しんだ。陸の動物たちも凄いけど、水辺に生きる色とりどりの鳥たちの姿は一見の価値がある。5泊の短い日程の中に、これほどまでにバラエティーに富んだアクティビティを盛り込んでくれたUTIジャパンの井上会長と、その気持ちに完璧な手配で応えてくれたソマック社のソファット社長にはただただ感謝の言葉しか浮かばない。一緒に旅した仲間も大感動・大満足のケニアツアーだった。

 

※写真=ツアーに協力いただいた井上UTIジャパン会長とソファット・ソマック社社長

 

 素晴らしい施設と最高のホスピタリティ
 テロもマラリアも杞憂、大自然の大感動

 テロ等の危険情報には十分な注意を払った。マラリアなどの感染症も不安だった。しかし、実際に現地に来てみて、それらは全て杞憂であったことを知った。かつては英国領であり、今なおイギリス連邦に名を連ねるこの国には、旅慣れた欧米人を大満足させる旅の施設と設備が整っていた。野外のブッシュディナーに並ぶ前菜・ホットミール・デザートの数と質。シャンパンブレックファーストに使われるグラスの輝き。さりげなく蚊帳で覆ってくれるベッドと皴一つないシーツの清潔さ…。ケニア中を隈なく網羅するモバイル通信網と完備する緊急医療体制も安心だ。そして更に素晴らしいのがマサイの人々の美しく澄んだ目と旅人を歓迎する人懐っこい笑顔。まさにケニアは全ての旅人を満足させるホスピタリティに溢れていた。
 旅行中、一度も使うことのなかった防虫スプレーを見ながら、もっと早くケニアに来るべきだった。刻々と変わるキリマンジャロの朝日を受けた山肌と、その前をゆっくりと行く象の群れのシルエット。この素晴らしい大自然の中で必死に生きる動物たち。今回の初めてのアフリカ大陸の旅で味わった人生観が変わるほどの大感動を多くの人に伝えたいと心からそう思った。

 

※写真=キリマンジェロを背景に参加者全員で記念撮影