ウイングトラベル
★ベトジェットタイランド、日本市場開拓を強化
成田線新設に続き、中部線の開設も視野に
ベトジェットタイランド(TVJ)のピンヨット・ピブソングラム コマーシャル・カスタマーサービス担当バイスプレジデントが本紙などとの取材に応じ、日本を重要な市場の1つとして位置付けて、ビジネス拡大に乗り出していく考えを示した。2月2日に成田-バンコク(スワンナプーム)線、3日に関西-バンコクの直行便を相次いで就航したのに続き、今年第2四半期以降に中部国際空港からの路線開設を目指している方針を明らかにした。さらに、ゴルフ旅行需要の取り込みなど新たな旅客層の開拓や日本人旅客向けのサービス強化なども検討していき、日本発旅客需要の上積みを目指していくとした。
※写真=本紙などとの取材に応じたベトジェットタイランドのピンヨット・ピブソングラム コマーシャル・カスタマーサービス担当バイスプレジデント
日本-タイ路線、今年夏季スケジュールは週35便体制
機材刷新機にさらなるネットワーク強化へ
TVJは2022年に福岡-バンコク線の直行便を就航し、日本路線に進出。その後、日本からチェンマイへの唯一となる直行便を関西空港から就航したほか、台北経由でバンコクを結ぶ路線を新千歳、関西、那覇からそれぞれ運航開始した。それに続き、今回の成田-バンコク線をデイリー運航で、そして関西-バンコク直行便を週4便で新たに開設した。これにより、今年の夏季スケジュールでは、週35便の日本路線を運航することとなる。
2月2日に開設した成田-バンコク線は最新の機材であるボーイング737-8型機を投入した。TVJは同型機を現在9機保有しており、さらに今年中に13機が新たに加わることになるなど、機材の刷新を進めているところだ。
ピンヨット バイスプレジデントは「新機材の投入で航続距離が伸びることとなる。これを契機に国際線ネットワークのさらなる拡充につなげたい」と述べた上で日本路線については「既存路線の増便に加え、中部線の就航を視野に入れていきたい」という考えを示した。中部線については「今年の第2四半期以降で展開できればよいと考えているところだ」と述べた。
また、現在の日本路線ではタイへの直行便に加え、新千歳、関西、那覇線では台北経由での運航となっているが、ピンヨット バイスプレジデントは「日本と台湾、タイと台湾で一定の需要を獲得できている」ことから、台北経由線については維持していき、多様な旅客需要に対応していく方針を示した。
※写真=新機材投入でネットワークのさらなる拡充につなげる(写真は成田-バンコク線に投入されたボーイング737-8型機)

ゴルフ客やタイ各地のプロモーションに注力
客室乗務員の日本語対応やAI活用サービスの拡充も
新たに就航した成田-バンコク線については「極めて重要な役割を果たすことになる」とピンヨット バイスプレジデントは強調した。成田路線については「80%台以上の搭乗率を維持していくことが目標となる。また、乗客構成比も現在はタイ発が8割、日本発が2割となっているが、今後は日本人旅客の上積みに向けた活動に力を入れていく」考えを示した。
成田線を含めた日本発旅客需要の拡充については「レジャー市場のさらなる拡大に向けたプロモーションに力を入れていきたい」と語った。
具体的には「日本からフライトが就航しているバンコク、チェンマイに加え、近年日本人旅行者の関心が高まりつつあるチェンライやクラビといったデスティネーションに関するプロモーションに力を入れていく。また、日本からタイ各地への接続性を高めるための取り組みも同時に進めていく」考えを示した。
さらに注目のマーケットとしてゴルフ愛好者の存在を挙げた。タイはゴルフツーリズムに力を入れているところ。また、日本人のゴルフ愛好者の中では海外でのプレーを望む客層が一定数存在する。
そうしたなかで同社は、ゴルフバックを通常の受託手荷物同様に預け入れができる点をこれまで以上にアピール。競争力の高い航空運賃とあわせてゴルフ旅行需要の開拓に取り組んでいきたい考えだ。
このほか、日本人フレンドリーを意識したサービス向上にも取り組んでいく。その一例としてピンヨット バイスプレジデントは「日本語の対応が可能な客室乗務員の採用を今後強化していく予定である」としたほか、日本語版のAIチャットボットの導入も検討していることも明らかにした。
同社を含めたベトジェットグループは「ニューエイジキャリア」と位置付けてビジネスを展開しているところだ。ピンヨット バイスプレジデントは、競争力の高い航空運賃の提供とあわせて「サービス面でもさまざまな付加価値を提供することができる環境を整えていくとともに、サステナビリティなど社会活動にも積極的な取り組みを進めていることをもっと訴求していき、他の航空会社との差別化をより明確なものとしていきたい」と強調。日本だけでなくさまざまなエリアで一層存在感を高めていくことに意欲を示した。
成田空港で就航記念セレモニーを開催
日本とタイの結びつきをより強固に
2月2日には成田空港で就航記念セレモニーを開催した。式典でピンヨット バイスプレジデントは「成田線の就航は日本とタイとの結びつきをより強固なものとするとともに、国際的な事業展開における新たな一歩となることを確信している。また、成田線には新機材のボーイング737-8型機を導入するが、同機材は当社のネットワークの拡大を支え、アジア地域における持続的な事業成長を実現するために極めて重要な役割を担っている」と述べた。
また、来賓としてあいさつしたタイ国政府観光庁のセークサン・スィープライワン東京事務所所長は「今回の就航は単なる航路の新設にとどまらず、日本とタイの距離を一層近づける架け橋となる。この出来事は、われわれがともに歩んできた揺るぎない協力関係のたまものだ。われわれは2WAYツーリズムを力強く推し進めようとしているが、この重要な時期に新路線が就航し、バンコクやその先に広がるタイの各地にシームレスにつながることが可能となった。新路線をきっかけに多くの人が日本とタイでさまざまな体験を楽しんでくれることを心から期待している」と述べた。
成田-バンコク線の座席数は189席となっている。運航スケジュールは以下の通り。
▼VZ831便=成田8:55発-バンコク14:30着
▼VZ830便=バンコク23:55発-成田7:55(翌日)着
※写真=成田空港で行われた就航記念式典の模様、タイ国政府観光庁のセークサン・スィープライワン東京事務所所長(右から2人目)や成田空港関係者らがテープカットを行った

※写真=多くの旅客が就航初便に搭乗した

