ウイングトラベル
★中部空港、第1PTB搭乗待合エリアに独自設計の優先席
着座・起立容易に、色分けなど視認性向上
中部国際空港会社は12月18日、第1ターミナル搭乗待合エリアに、新たな優先席を導入することを決定したと発表した。この新しい優先席は、同社が立ち上げたユニバーサルデザイン(UD)に関する懇談会などを通じた検証作業を経て独自に設計・開発したもの。座面の高さを上げて水平に近づけることによって着座・起立が容易になるように設計したほか、一般席と明確に色を分け、ピクトグラムを大型化することで、優先席の視認性を向上させた。さらに、使いやすさ向上のためにアームレスト・杖ホルダー・充電設備も設置した。
中部国際空港は開港時、学識経験者・有識者、障がい者当事者団体、関係機関などで構成した「ユニバーサルデザイン(UD)研究会」を立ち上げ、「誰もが使いやすい空港」の実現に向け、設計過程で当事者参画を実践した。そうしたなか今年2月、開港20周年を迎え、同空港を取り巻く環境が変化。そこでユニバーサルデザインのあり方を見直すべく、昨年2月に障がいを抱えた当事者による「UD総点検」を実施。同年3月に有識者を交えた「UD懇談会」を立ち上げ、課題の解決に取り組んできていた。
※画像=独自に設計した新しい優先席を設置した(提供:中部国際空港)
