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ANA・JAXA、定期便でリモセン活用した大気成分自動観測
世界初、窓からCO2排出源排出量データなど取得
ANAホールディングスと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月16日、定期旅客便を活用した大気成分などの自動観測を共同で開始することを発表した。JAXAが宇宙で培った衛星リモートセンシング技術を航空機に応用し、定期旅客便の窓越しに自動で面的に大気成分観測する。これにより例えば都市部において、交通や産業(工場)などの排出源別に温室効果ガス排出量を観測・分析することが可能に。そのデータを、排出量削減策の検討などに活用することができるようになることが期待されそうだ。エアラインの定期旅客便を活用したリモートセンシングによる大気成分観測は、世界で初めての試みだ。
ANAホールディングス宇宙事業チームの松本紋子氏は今後について「国際機関など、様々な方にデータをご利用いただきたい。取り組みを進めるなかで企業からデータを利用したいという引き合いもあって、企業向けに販売モデルを構築していくことを目指したい」として、将来的に商用化することを示唆した。
※画像=ANAHDとJAXAが共同で定期便の窓越しにリモートセンシングで大気成分を観測
