JAL、羽田・成田で自動運転レベル4を実用化

　国内初、手荷物・貨物搬送を完全無人化
 
　日本航空（JAL）は12月15日、東京国際空港（羽田）と成田国際空港の2空港で、自動運転レベル4（特定条件下での完全無人運転）に対応した、貨物を運搬するトーイングトラクターの実用運用を開始したと発表した。主要2空港で同時にレベル4を実用化するのは国内で初めてで、人手不足が深刻なグランドハンドリング業務効率化に向けた大きな一歩になると期待される。JALは、「今後、福岡や那覇など混雑空港にも導入を進め、2030年に50台程度稼働させる」（斎藤祐二副社長）方針だ。
　JALは2018年から、国土交通省航空局が主導する「航空イノベーション」推進の一環として、先端技術の導入に着手。空港制限区域内（ランプエリア）において、安全を最優先しながら自動運転技術の実証を進めてきた。

※写真＝成田空港内をレベル4の自動運転で走行するトーイングトラクター