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2025.12.10

WING

オーロラ、フラップやラダーをジェット噴射に置き換え

 AFC実証するX-65の製造着手、胴部が1月完成

 ボーイング傘下のオーロラ・フライト・サイエンシズが、アクティブフローコントロール(AFC)システムを実証する実験機「X-65」を設計した。同社は米国防高等研究計画局(DARPA)の「新型エフェクター制御」(CRANE)プログラムの一環として「X-65」の設計・製造を進めていることを明かした。来年1月には「X-65」の胴部が完成する見通しだ。
 「X-65」は翼幅30フィート(9.144メートル)、総重量7200ポンド(約3200kg)の実験機だ。同機で実証するアクティブフローフライトコントロールは、フラップやラダーといった従来の操縦機構を、空気によるジェット噴射に置き換えて機体のピッチ、ロール、ヨーを制御するもの。空力特性の向上や重量軽減、さらには駆動部が減少することによる複雑な機械構造が減少することなどの効果が期待される。