記事検索はこちらで→
2025.12.02

WING

「心を動かす空港へ」梓設計が空港未来像を提示

 HANEDA EXPOで本田交通インフラドメイン長講演

 梓設計は、羽田イノベーションシティ(東京都大田区)で開催された、羽田空港の未来につながる技術を紹介する「HANEDA EXPO 2025」にて、「未来の空港ターミナル」をテーマに講演した。梓設計は羽田空港第2ターミナルや福岡空港、関西空港、さらにベトナムなど海外の空港でもさまざまな施設の設計を手掛けており、国内外で豊富な実績を持つ。こうした経験を基に、本田勝平執行役員・交通インフラドメイン長が、梓設計が掲げるコンセプト「エモーショナルエアポート」を軸に、未来の空港の在り方について語った。
 「人が空港を歩くとき、感情は上下する。テクノロジーが進化した未来でも、心が動く体験はなくならないと考える」ため、エモーショナルエアポートというスローガンを掲げている。現状、空港は旅への高揚感や期待だけでなく、例えばゲートまで遠かったり、保安検査に時間が掛かったりと、不安や焦りといった負の感情も生まれる場だとし、「技術革新を用いて、訪れる人の感情をプラス方向に動かす体験をつくることが、未来の空港の価値になる」と語った。

※この記事の概要
空港は地域の顔に
 立ち位置や文化に応じた空港創りを
宇宙旅行時代踏まえた設計も
 事前・帰還後のケア施設や超高級ラウンジなど構想  など