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EASA、A320ファミリーに緊急耐空性改善命令
強い宇宙放射線で飛行制御装置に不具合
欧州航空安全庁(EASA)は11月28日(現地時間)、エアバスのA320ファミリーに対し、機内コンピューターのソフトウェアアップデートによって生じた脆弱性に対処するため、緊急耐空性確認命令(EAD)を発行した。太陽活動が活発化し、宇宙放射線の影響を受けた不具合との一部専門家の分析もある。
エアバスは今回の事象について、「強い太陽光照射が飛行制御機能に不可欠なデータに損傷を与える可能性があることが明らかになった」とし、運航会社に対して利用可能なソフトウェア更新、またはハードウェアによる保護措置を講じたことを明かした。 その上でエアバスは、「EADが旅客およびお客様に運航上の混乱をもたらすことを認識している。ご不便をおかけしたことをお詫び申し上げる。安全を最優先に考え、運航者と緊密に連携していく」との声明を発表した。
